映画「絶対の愛」
彼の愛を取り戻そうと思い、整形をしたばっかりに思わぬ運命のいたずらに巻き込まれる。
前半に出てくる「いつも同じ顔でつまらないでしょ」「人は皆おなじ」という台詞が物語の進行とともに、恐ろしく、虚しく思えてくる、ちょっと精神的なホラー映画を見ているような気分になってくる作品。
ただ、ちょっと登場人物がすべて自分勝手すぎるところが気になりました。ポテンシャルの高い映画をつくり続けているキム・ギドクにしては、今回はキャラクターの創り込みが甘い、という印象が残りました。キム・ギドクファンにとっては、ちょっと消化不良でしたねえ。
ただ、キム・ギドクらしい人間をぎりぎりまで追い詰めていく、凄みある演出は、今回も健在。見る者の心にぐさりと突き刺さるような衝撃を与えています。整形は顔は変えても、心は変えられない。人は心で繋がっていることを心底実感させられた、問題作だとは感じました。
私は、キム・ギドク映画の大ファン!。でも、この方の作品は、演出が強烈すぎて受け入れられない、という人も大勢います。ですから、なかなかおすすめするのは難しいのですが、この「絶対の愛」よりは前作、前々作の「弓」や「うつせみ」のほうが、内容は上でしたね。特に、「弓」の衝撃は、見たあとに興奮が冷めないくらいでした。それについては、またキム・ギドクの作品の話をすることもあろうかと思いますので、そのときにでも。
さて、この作品は、渋谷の円山町のラブホテル街の中にあるユーロスペースで見たのですが、ここで映画を見たあとには、その一階にある喫茶店、夜はパブになるみたいですが、
「プロローグ」というお店で休憩するのがいいて゜しょう。ちゃんとした喫茶店なのにもかかわらず、コーヒーが300円という良心的なお値段!!。お客さんの質も割りにいいので、渋谷東急本店に行かれた方もおすすめしたい、喫茶店です。
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